美しい肌の6つの条件③透明感|肌の透明感のポイント
肌の透明感には3つのポイントがありましたね。
①内側から光るような
②弾力
③肌の土台
光のヴェールをまとったようなみずみずしさを支え、作っているのは弾力。
肌の土台となっている部分がしっかりあるからこそ。
ということでした。
肌の土台とは?|3つの健やかバランスにあり
肌の土台となる3つの健やかバランスがあります。
その3つとは、①角質層 ②表皮 ③真皮
①肌表面の防御と潤いタンク|角質層
角質層は、肌の一番外側で守りを張る、強靭なたんぱく質。
表皮の最終形態です。
基底層で生まれた角質細胞がターンオーバーで自ら核を捨て、
何も感じない状態になって身を徹して守りの鉄壁となる。
なんとも健気な細胞。YouのためならDie精神に溢れた戦士です。
肌の土台として角質層が担う役割は、
・潤いの3要素(セラミド、NMF、皮脂膜)が整っていること
・しっかりと水分を抱えていること
・キメが整っていること
・バリア機能が高く、外的刺激に強い状態であること
②ターンオーバー|表皮の代謝リズム
表皮とは、肌を3層にしたとき、一番外側にある層のこと。
表皮、真皮、皮下組織の順に構成されています。
表皮は更に4層に分かれていて、下から基底層、有棘層、顆粒層、角質層となります。
基底層で生まれた角質細胞は、有棘層、顆粒層へとターンオーバーによって成長し、
最後、自ら核を捨てて角質層となり、肌の一番外側において鉄の鉄壁となります。
肌の土台としての表皮の役割は、
・約28日周期で古い角質が自然に剥がれ、ターンオーバーがスムーズであること
・メラニンが滞留しにくく、くすみにくい状態であること
・角化がスムーズで、表面がなめらかであること
ターンオーバーは遅いとゴワつきとなり、早いと敏感化してしまいます。
遅くても早くてもダメで、その代謝のリズムが大切なんです。
③肌のクッション&ハリ|真皮層の弾力
真皮の構造について
真皮層は、肌の弾力を司る場所。
コラーゲンとエラスチン、ヒアルロン酸などの基質、繊維芽細胞から成り立ちます。
コラーゲンは別名「膠原線維」、硬くて丈夫な構造線維、
肌のハリや形状を保持する引っ張る力に強い線維。
エラスチンは別名「弾力線維」、
ゴムのように伸び縮みして、肌の弾力や復元力がありバネのような役割がある線維。
他に、レチクリン線維(細網線維/コラーゲン)があり、血管や毛細血管をしなやかに支えるネット上の線維があります。
簡単にいうと、
コラーゲンは「骨組み」、エラスチンは「バネ・ゴム」。
それらの隙間を満たすのが、ヒアルロン酸やムコ多糖類などの基質と呼ばれるもの。
水分保持やクッション性、細胞間のコミュニケーションや構造の安定化を担っています。
肌の土台としての真皮の役割
肌の土台としての真皮の役割は、
・コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの基質などがきちんと存在していること
・表皮を下からしっかり支えて、ふっくら弾力があること
・表皮と真皮の連携で毛細血管の巡りもスムーズであること
が真皮の役割になります。
【重要対策】紫外線ケア
紫外線(UVA)は波長が長いので、コラーゲンやエラスチンがある真皮まで到達します。
ある程度回復の見込みはあるものの、エラスチンにおいては回復不可と聞きます。
UVAが真皮に届くと、コラーゲンやエラスチンを分解する酵素(MMPs)が活性化し、
その結果、コラーゲンやエラスチンが破壊され、たるみやシワの原因となってしまいます。
コラーゲンやエラスチン再生ケアの方向性
コラーゲンやエラスチンの再生ケアとしてご参考までに
①線維芽細胞の活性化
コラーゲンをつくる細胞に元気を与えるのに期待
・ビタミンC誘導体(APPS、VC-IPなど)
・レチノール
・ナイアシンアミド
②酸化ストレスから守る
紫外線で増えた活性酸素を除去し、分解酵素の暴走を止める
・アスタキサンチン
・フラーレン
・ビタミンE(トコフェロール)
・ポリフェノール類(植物エキスなど)
③コラーゲンやエラスチン分解酵素の抑制(阻害)成分をプラス
・ビタミンC(アスコルビン酸/誘導体)(VCエチル、APPS)
・ナイアシンアミド(ビタミンB3)
・アスタキサンチン
・フラーレン
・レチノール(ビタミンA誘導体)
・植物由来ポリフェノール・エキス(エーデルワイスエキス、カモミールエキス、緑茶エキス、ブドウ種子エキス)
・EGCG(エピガロカテキンガレート)
化粧品はあくまでも角質層までのアプローチになります。効果の実感には個人差があります。
最後に
保湿と角質ケア、そして紫外線対策が透明感をつくる肌の土台の重要ポイントですね。
特に【紫外線対策】は1年中対策必須です。
ちょっと難しかったかな…
美の魔法使い Kaori